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現在、LA Dodgersに在籍するAngel Berroaである。
多少メジャーに関心のある方なら聞いたことのある名前だと思うが、何を隠そうあの松井秀喜を押しのけて2003シーズンのRookie of the Year Awardを獲得した選手である。
ここで、話は逸れるが・・・。
移籍組の日本人選手が新人賞選考の対象から徐々に外されていったのが、あれ以降だ。
私個人の意見では、やたら客観的数値にこだわるメジャーの流れの中で、なんでこんなところで数字に表れない日本での「経験」とか考慮に入れるのか、正直整合性に欠けるポリシーだと思う。
確かに、日本での成績は数値として現れるが、それが必ずしもメジャーでのパフォーマンスを保障してはいない。
「経験」という尺度で見るなら、入団当初からメジャー予備軍の中で揉まれるマイナー上がりの選手だって十分「経験」があると言えないだろうか。
いくら日本人排除主義記者が「日本プロ野球への認識が変わってきた証拠」とか美句礼賛並べ立てたって正当化できるものではない。
このあたりは人によって意見の分かれるところだ。
私も、新人賞選考で日本人選手に投票しなかった記者の記事をいくつか読んだが、結局どれも結論は同じ(「日本プロ野球への認識が変わってきた証拠」の類)で納得できる答えが見つからなかった。
誰もが納得できる論理のもとに行われるなら、日本人を新人として見なさなくてもかまわない。
しかしこういう曖昧な外様扱いの正当化がいかにもMLBらしい醜態を曝け出しているような気がしてならない。考えすぎか。
いったい何の記事なのか分からなくなってしまった。
そうだ、Berroaの話だ。
ここ最近だと、黒田投手の準完全試合の時に、三遊間抜けようかという当たりをジャンピングスローで刺すというスーパープレーが日本では放映された。
もともと守備の良いという触れ込みでメジャーに昇格。
そうしたら、打率もHR数もまずまずで、どうにかして松井に投票したくない石頭記者団の目に留まり、めでたく新人賞。
しかし、Berroaに決定的に欠落していたのが選球眼。
BBは2003年ですら29。それ以降は順調にBB、AVG、OBP、SLG、Run全てが下降線を辿り、肝心の守備でもコンスタントに20以上のErrorを記録。
しかも、年齢を実際より2歳低く申告していたことが発覚して踏んだり蹴ったり。
目測を誤って長期契約を結んでしまったRoyalsもさすがに堪忍袋の緒が切れて、06後半から完全にレギュラー落ち。もう終わったと思われた。
しかし、そこにレギュラーのファーカルを故障で欠いたドジャースが目をつけて現地6月6日にトレードが成立。
だがまったく変わっていないようで、全打席の半分で三振を喫し、ホームでのヒットはいまだ4。
夜(.135)より昼(.258)の方が打てる、といういかにもマイナーでくすぶっていた選手らしいスタッツ。
貧打のドジャース打線のまさに最後の一ピースとして最適の人選・・・っておい!それでいいのか!?
さすがにドジャースも目が覚めたのか、7月に入ってからスターターにほとんど入っていない。
しかも、ドジャースは新たなショート候補をトレードで獲得しようとしている、との情報も。
ドジャースはなぜBerroaを獲得したのか。
どうやら、
・あわよくば今期いっぱいで契約の切れるファーカルの代替に・・・。
・Berroaのカンザス時代を知るベンチコーチのBob Schaeferが獲得を要望した。
・マイナーでそこそこの成績を上げていた。
が真相のようだが、ね~・・・。
デポデスタを切ってから、ドジャースの野手補強は迷走気味だと思う。
まあ、このあたりは伝統か。
一応、NL Westで首位争いしているが、地区そのもののレベルの低さに助けられている感が大いにある。
Berroa獲得は「諦めなければいつか・・・」みたいな話じゃなくて、ドジャースのとほほな現状を象徴しているのかもしれない。
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