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ようやく官庁が重い腰を上げて、この問題に切り込んできた。

いわゆる自転車の前、後ろに一人ずつ子供を乗せる3人乗りの問題だ。

私は、この3人乗り禁止に賛成である。
二輪の乗り物に人間を前後に乗せて走行するのは危険だ。
私も、そういう自転車に気づいたらなるべく近づかない。
ちょっとした段差やくぼみでバランスを崩して右往左往して両足を付いてなんとか押さえつけるといった危なっかしい場面を見たのが一度や二度ではない。
知人も先日、実際に転倒して子供が道路に投げ出される3人乗り自転車を見たという。
もしヘルメットもせずに頭でも打ったら、または道路に投げ出されて後ろから自動車が突っ込んできたら・・・。
考えるだけでも背筋が凍りそうだ。
そもそもそういった事件がほとんど起こらない(というか報道されない)のが不思議なくらいだ。

もちろん、各家庭の事情などもあり事は単純ではない。
しかしこの3人乗りはスーパーの袋を満載したママチャリとは訳が違う。
乗せているのは物ではない。命なのだ。

そこでお役人も少し気を利かせて「安全な3人乗り自転車が開発されれば検討する」とのこと。
ただここんとこがセンセイ方の真骨頂で、具体的にどのような基準を満たせば「安全」なのか、まったく明示しない。おかげで大手自転車メーカーは何をすればいいのか分からないといった状況だ。

しかし物事は急を要する。
優雅なお役所仕事に付き合っていてはらちがあかない。

そこで、こんな自転車を見つけた。

これ

カワムラサイクルの子会社Land Walkerが開発した「かるがも」である。

写真を見れば分かるが、子供を前後ではなく、後ろに2人とも乗せてしまう構造である。
これは理にかなっていて、自転車は後輪に加重すると安定するように出来ている。
逆に、前輪に加重するととたんにコントロールが難しくなる。
前に子供を乗せては、どうしてもこの問題をクリアできない。
そこで後ろに2人なのである。

そして、大きな補助輪が付いていて車体がふらつくのを防ぐ。
自転車の場合、そうしても人間が座る位置がタイヤより上になるため相対的に高い位置に座ることになってしまい、それが重ければ重いほど左右のバランスを取るのは難しくなる。そこでこの補助輪が活躍するわけだが、この補助輪なかなか手の込んだ作りで、おそらくこの自転車最大の売りだろう。
サスペンションつきで車体をコーナリングの際傾けても両輪が常に地面をとらえるように傾く上、補助輪だけが段差に乗る場合、その補助輪の部分だけが持ち上がり車体本体はまったく傾かない。
詳しい構造は分からないが、かなり精巧な作りだ。

さてこの「かるがも」、6月ごろ発売とのことだが予価は7万円とのこと。
私は、思わず「安い!」と思ってしまったが、これは自分が68000円の自転車を所有していて感覚が麻痺しているからではなくて(笑)、安全がこの値段で買えると考えれば7万は決して高くないと思ったからだ。

おそらく大多数の消費者はこの値段に卒倒するかもしれないが、まともな自転車は1,2万では買えないのだ。
運ぶものが人である以上、高いか安いかという議論は筋違いだと思う。


もちろんこの「かるがも」も、どれだけの耐久性があるのか、またはサポート体制はどうなのかなど不安が無いわけではない。
しかし大手が揃いに揃って手をこまねいている中で、ひとつの答えを提示したことは素直に評価したい。
これがひとつの起爆剤となって、各社が真剣に開発に乗り出し、例の「安全」基準のひな形が一刻も早くできることを強く期待する。

ただし、「安全な3人乗り自転車」を作っても、相変わらず消費者が危険な3人乗りを続けて野放しにされるなら多くの努力は無駄になってしまう。
問題は山積みだ。
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